キミの隣で笑おう【完結】
「…っ……ふぅ…う」
嗚咽が部屋に響く。
何で…何であたしばっかりこんな思いしなきゃいけないの?
好きなのに。
ただ、蒼が好きなだけなのに。
どうして、こんなに苦しいんだろう。
こんなに苦しいなら、好きになんてならなければよかったの?
どんなに好きでも、蒼には届くことが無いのかもしれない。
あたし…どうすればいい?
どうすれば、蒼に伝わる?
ねぇ――蒼…
「美恋――…?」