キミの隣で笑おう【完結】




突然、そんな声が聞こえて涙が止まる。




「寝てんのか?」




何で――…何でいるの?


学校は?


サボり?




「美恋…」




優しくあたしの名を呼ぶその声は、絶対に聞き間違えることのない、愛しい人の声。


愛しい――…蒼の声。




涙が零れそうなのを、必死に堪える。


薄らと目を開けると、蒼がすぐ傍にいるのか影を作っていて視界が暗い。



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