キミの隣で笑おう【完結】
――ギッ
蒼が腰かけたのか、ベッドが軋む音がして、咄嗟に目を閉じる。
――ギシ
再びベッドが軋むと、頭を撫でられている感触がする。
優しい蒼の手が、あたしの頭を撫でている。
相変わらずだよね。
何があったって蒼は、やっぱり優しくて。
いつだって、あたしの世界の中心なんだ。
どれだけ苦しくても、こうやってあたしの心を奪っていく。
いつだってあなたは――あたしの、愛しい人。
メニュー