キミの隣で笑おう【完結】
何で?
蒼はあたしのことなんて何とも思ってないくせに。
男って、女だったら誰でもいいの?
ヤダ…
やめてよ……
気持ちのないキスなんて、要らない――…
やっと止まった筈の涙が、再びあたしの頬を濡らした。
蒼の顔が遠ざかる。
あたしが起きていることに気付いたらしい。
「美恋…」
「…っう……ふぇ…っ何で……何でっこんなこと…するの?!…あたしのことなんて…何とも思ってないくせに…っ!!」
零れる涙と共に、言葉が零れる。