キミの隣で笑おう【完結】





「蒼、おっそーい」




近づいて来た俺に気付いた美恋が声を掛ける。




「そんなに遅くねぇだろ」


「遅いし」


「何処が」


「何もかも?」




些細なことで言い合いを始める俺達に、横から溜息が飛んでくる。




「「何(よ)?!」」


「ううん、なんでもないよね、空」


「あぁ、喧嘩するほどなんとやらって言うしな、知那」







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