キミの隣で笑おう【完結】
様々な思いが交差する中、男の本能と言うヤツが俺の心の中を巡る。
だって…こんな静かな部屋で好きな女と二人きり。
しかも無防備に寝てるし。
こんなシチュエーションでムラムラくるのは…俺だけじゃない、筈。
男の本能とやらに心を奪われ、気付けば自分の唇を美恋の唇に重ねていた。
ふと目を開けると、いつもより近くにある美恋の瞳から涙が零れていた。
ハッと我に返り美恋から離れると、その名を呼んだ。
でも、美恋が泣き止むことは無くて。
涙と共に、言葉を漏らした。
「…っう……ふぇ…っ何で……何でっこんなこと…するの?!…あたしのことなんて…何とも思ってないくせに…っ!!」