キミの隣で笑おう【完結】




美恋の悲痛な声が部屋に響く。




そしてそれは、俺に向けられたもので。


こんなに美恋が好きなのに。


そう思ったら、どうしようもなく切なくなった。




「……好き」


「え……」




美恋の嗚咽しか聞こえなくなった部屋の中で、聞きなれない単語が聞こえて聞き返す。




「好きなの……っ。どうしようもないくらい好き……もう、幼なじみじゃ嫌なんだよ…」




美恋の頬が、今まで以上に涙で濡れた。




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