キミの隣で笑おう【完結】
キ
side 蒼
「おはようございます!」
そう元気に挨拶しているのは俺、若松蒼(わかまつそう)。
「おはよう、蒼くん。どうぞ、入って」
俺はたった今、幼なじみである浅井美恋(あさいみれん)の家に来ている。
勿論、「おはよう」と言ってるんだから、今は朝。
俺は美恋の母さんに促され、美恋の家に入る。
美恋のモーニングタイムが始まりを告げた。
階段を上って美恋の部屋まで行くと、我が家の様にズカズカと中に入る。
「美恋~、起きろ~」
そう言いながらカーテンを開ける。
太陽の日差しが気持ちいい。
「あと5分~」とか言ってる美恋から布団をビリビリ剥がす。
そして、俺は言葉を失った。