キミの隣で笑おう【完結】
「だから、美恋のこと…好きなのかよ」
「ん~、好きっていえば好きだけど……どうかなぁ?」
返ってくるのは、曖昧な言葉ばかり。
俺に募るのは、モヤモヤとした行き場のない感情。
「ハッキリ言えや」
俺らしくもなく口調を荒げたのはなぜなのか。
そんなこと、俺が聞きたい。
「そんな怒るなって!美恋は妹みたいなもんだしっ」
「妹…?」
「んまあ、美恋が生まれた時から知ってるからなぁ。あれは可愛い妹だろ?」
「……」
でも、美恋は洸のことをそう思っている確率は低い。
だってあの洸への態度は…変だろ?
それを考えたら美恋は洸が好きなんだろうし……
「何、蒼って美恋のこと好きなの?」