キミの隣で笑おう【完結】





洸は口角を上げ、ニヤニヤと笑う。


これが実の兄かと思うと、キモ、と一言零れていた。




「キモいって酷いなぁ」


「本当のこと言っただけだし」


「ふうん……でもさ、マジの所美恋のことどう思ってんの?」




顔つきを変えた洸に、裏は無い。




「別に……美恋は幼なじみだし、あっちだってそう思ってるだろ」




それに、どうもなにも美恋が好きなのは洸だろうから、俺なんてどうでもいいだろう。


にしても可哀相だな、美恋。


こんなアホに片思いなんて…




「へぇ……じゃあいいんだ?他の男と美恋が付き合っても」






< 77 / 180 >

この作品をシェア

pagetop