キミの隣で笑おう【完結】
「ふーん。じゃあ俺が美恋と付き合っちゃおっかな~」
…え?
その言葉に俺は目を丸くする。
洸と美恋が…付き合う?
美恋は好きな奴と付き合えたら嬉しいかもしれない。
でも、洸は美恋のことを恋愛対象として好きなわけじゃない。
性質(たち)の悪い……冗談だ。
「冗談でそう言うこと言うなよ」
「あ、やっぱり冗談だってわかる?」
「冗談じゃなかったらいくら兄だろうが洸のこと殴ってるけど」
じとりと睨んで、規制する。
洸はこわ~、と言いながら笑う。
「じゃあここで冗談じゃないって言ったら俺は蒼に殴られる訳だ?」