キミの隣で笑おう【完結】
「…寝れないんだけど」
「どうせ今日は移動だけだし旅館行ってお風呂とか入ったらすぐに寝れるじゃん」
そう言って美恋は俺の頭を軽く叩く。
「いてぇんだけどー」
全然痛くもない頭を擦って、美恋を見据える。
すると、美恋は悪戯に笑って見せて、
「バーカ」
と、一言。
それと同時に、小学生のような口喧嘩に発端してしまう。
でも、ガキみたいなことを言う俺に同じように言い返してくる美恋を見て思った。
やっぱりこれが、俺達らしいよな、なんてことを。