君への歌を




「 おまえっ・・・ 」



「 っ、・・・びっくりした


 こんなところ誰も


 はいってこないから 」



「 友希ッ 」



「 ほんと誰かと思ったよー


 でも広人で安心した!


 意外とここって・・・ 」



「 友希っっ!! 」




驚いてか、こわくてか


友希は俺が大声をだすと


ビクッっと体を震わせた



「 悪い 大丈夫か? 」



一度コクリとうなずいた



「 ごめん・・・なさい・・・ 」



俺はおおきく息をはいて


気持ちをおちつかせた



「 ・・・おまえのこのキズは


 昨日の、俺の夢の話のせいか? 」



ゆっくり、さぐるように聞いた



「 ッ、違うっ!


 広人のせいじゃないっっ 


 わたしが かってにしたのっ! 」



友希は自分で自分を


おいつめていた



「 ・・・昨日のは


 どうゆうことか


 教えてくれ 」



「 ッ! 」



たぶん友希にとって


いわれたくなかったこと



それでも


俺がしらなければならないコトだった


友希は一瞬、泣きそうになったけど


覚悟したように


真剣に俺をみつめた




「 ・・・広人


 これ、何かわかる? 」




それは


友希がずっと身につけていたモノ








ひまわりがほられた


リングのネックレス













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