君への歌を
なんでひまわりなんだろう
友希が言ってる
髪のながいこども-----
誰のことだ・・・?
思い出さないといけないコトなのに
増えるのは
忘れているコトばかりで・・・
「 ・・・俺に
人並みの脳みそが
あったら・・・ 」
覚えてたか?
もうため息さえでなかった
「 ・・・今は
思い出さなくていいから
焦らないで
そのリング、絶対
大切にして・・・ 」
「 ? ん、わかった
・・・帰るか? 」
少しくらいかんじだった友希が
パッと顔をあげて
小さく笑みをこぼした
「 うんっ
帰ろう、広人 」
その笑顔をみて
悔しいけど
俺もおもわず
ほんとに小さく
笑みをかえしていた