君への歌を
--- 結局、 あのあと友希は
俺が心配してるのに気づいてか
「 大丈夫だから 」
といって笑顔でかえしてきた
無理に
なにが起こったのか
なにがあったのか
俺にはまったく言わずに
そのまま友希は逃げるように帰った
「 あんなあいつ
はじめて見た・・・ 」
自分を落ち着かせるために
もっていたタバコを吸った
タバコを吸って 落ち着いて
なんで友希がああなったか
思いだしてみた
「 俺の夢のはなしからだ・・・ 」
確信はなかったけど
たぶん 『夢』
でも
今の俺にはそんなことよりも
あの友希のつらそうな笑顔が
頭からはなれなかった
『なにか』におびえる友希は
はじめてみたけど
友希のつらそうな笑顔は
前にも一度 みたことがあった
・・・
あの日の友希も-----