ミッション・ロワイヤル
ガタガタと窓を開けようと試みる真里菜。

しかし、窓はびくともしなかった。

「ダメ・・・あかない」

真里菜の言葉にさらにざわめく。

「な・・・おい、こっちもあかねぇ!」

晋は教室の出入口も開けようとするが、ガタガタと音を立てるだけであかなかった。

すると




ピンポンパンポーン



こんな夜に鳴るはずのない放送のチャイムが学校中に響き渡る。

その音は、まるで私たちの終わりを告げるかのように・・・。



『こんばんわ、2年3組のみなさん・・・』

しゃべりだしたのは女の声だった。

「!!?」

「だ、誰よ!!」

真里菜は声を荒げる。
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