愛と銃と。


「俺はもう咲とは別れたから」


そうか。

その人の名前、
咲(さき)さんって言うんだ。


「だから俺はあげはを迎えに来た」

「迎えに来た?その言葉はな、待ってる奴がいねぇと使えねぇ言葉なんだよ。あげははお前を待ってなかった」

「お前あげはの何なんだよ」


颯に言われて、
あたしはドキリとした。

陽翔はなんて答えるのか。


陽翔に躊躇いはなかった。


「彼氏だ」


躊躇えよ!!

あ、思わず…。


< 102 / 179 >

この作品をシェア

pagetop