愛と銃と。


「なんであんたがここにいるの?」


あたしは今更ながら
最もな疑問を抱いた。

タイミングが良すぎる。


「またストーカー…?」

「またって何だよ。しかもたまたまだ」


陽翔は子供のように拗ねて言う。

眉間にシワを寄せ
拗ねている姿がどうも可愛い。

ついつい苛めたくなる。


「わかってるって」


あたしはクスリと
笑みを浮かべて言う。


さっきまでの嫌な空気は
全て陽翔のおかげで
何処かへ行ってしまった。


「今日6時な」

「忘れたくても覚えてるわよ」

「俺が迎えに行くまで家から出るなよ?さっきはたまたまタイミングがよかっただけで…」


何やら陽翔はぶつぶつ言っている。


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