愛と銃と。
今が居心地よすぎて
このままでありたいと願っている。
でも、それは無理だから。
あたしは陽翔と指切りした小指を
きゅっと手で包み込み。
まだ温もりが、あるみたい。
なぜ陽翔があんなにも
真剣になったのか。
どうしてそこまで
指切りにこだわったのか。
あたしにはわからない。
まさか、あたしが約束を
忘れる夢を見たとか…。
馬鹿なことを考えたと思い直し
あたしは大げさなぐらいに
首を横に振った。
「…あっつ」
あたしは小さく呟き
家へと入った。
さあ、リビングリビング。