愛と銃と。
ピンポーン。
ドキリと、
インターホンが鳴り
あたしの心臓は飛び跳ねた。
どうしようかと、
一人慌てふためくあたし。
時計の針は
5:54を指していた。
…6分早いじゃないっ!!
あたしはぶつぶつと
文句を言いながらも
玄関へ向かい扉を開ける。
そこにいたのは勿論、彼奴。
「な、何の用よ」
「え」
あたしがそう言うと
陽翔はキョトンと阿保面を晒した。
ていうか、あたし。
自分でも何を言ったのか
さっぱりわかっていない。
「あっはは!!冗談キツイって!!」
陽翔はいきなり声を出して
笑い出した。
陽翔の笑顔には
偽りも影も何ひとつなかった。