愛と銃と。
\親友
あたしから
心が消えたような…
そんな気さえした。
夏。
真夏の太陽がただ
あたしを打ち付ける。
孤独に。
あたしは今日、独りで
学校へ登校していた。
いつもは朝、家まで
迎えに着てくれる颯が
いたけど彼はもういない。
あたしは気力を失い
ただ今から乗る電車の
駅の前で突っ立っていた。
急ぐ人々があたしを
邪魔そうにかぎわけながら過ぎる。
「おい、邪魔だ」
「…」
サラリーマンらしき人が
あたしにぶつかり迷惑そうに
言葉を放った。
気力のないあたしは
謝ることすらできない。
その様子を見てその男性は
ちっと舌を鳴らした。