愛と銃と。
ドンッ。
「痛った…」
今度は思わず声を漏らしてしまった。
あたしの背後から
結構な勢いで男子高校生が
ぶつかってきた。
「ごめんなさいっ! 大丈夫っすか!?」
彼はものすごく心配そうな顔をし、
かなり焦っていた。
「あ、全然平気なんで。すみません」
あたしはぼそっと呟いた。
ぼうっとしてた自分が悪いのに
必死で謝られたからか
変に罪悪感を抱いた。
あたしは憂鬱になりながらも
学校へ行くことを決心し
右足を一歩踏み出した。