愛と銃と。


電車に揺られ15分。

学校前の駅に着く。

駅から学校まで歩いて
5分もかからない。


この道もいつもなら颯と…
と考えたが途中で止めた。

余計に寂しくなるから。


ケー番は消してしまった。

だけどあたしの指が
颯の番号をうつ感覚を覚えていて
何かあったら今までみたいに
すぐにかけてしまいそうになる。


弱いよ、あたし。


あたしにこれからがある?

それすら疑わしい。

独りじゃ生きていけない自信がある。

颯がいなきゃだめだよ。


するとあたしの目からは
いつの間にか涙がこぼれていた。


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