愛と銃と。
あたしは1-4の教室へ入る。
勿論、今日もあたしは1番。
特に早く来る理由はないけど
いつも早く来てたからそれが
当たり前のようになってしまっている。
そんな小さなことを思うだけで
あたしの胸は締め付けられる。
痛いほどに。
「あげはっ!!」
教室の入り口に目を向けると
あたしの親友が息を荒々しく切らして
少し格好を乱して立っていた。
彼女は白河雅(しらかわみやび)。
雅とは中学の時からの親友で
本当に何でも話せる仲。
雅は窓の側にいたあたしに向かい
すたすたと歩いて来る。
そしてあたしのことを
ぎゅっと強く抱きしめた。
「ありがと、雅」
「電話だけじゃ、すっごい心配だったんだから…」