愛と銃と。


あと一ヶ月だけ、我慢すればいい。

夏休み、あたしは変な意地だけで
耐えたんだから大丈夫。

何年だって待てる気がした。







夜、このことを雅に電話で話した。


『珍しいね。あげはがそんな役に回るなんて』

「まずは咲さんに納得してもらわなきゃいけないし」

『まあ、頑張ったね、あげは』

「ありがと」


雅の声はあたしに
安心感を与えてくれる。

気持ちいいきらいに。


それからあたしは
雅と相坂くんとの
ノロケ話を聞かされた。

幸せそうで、安心。


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