愛と銃と。


そして、ソレは突然やってきた。


「雅、聞いて…」


朝早く、雅は教室にやってきた。

あたしが一番で、雅が二番。

こんなに雅が早く来たのは
あたしが颯に振られた次の日以来だ。


雅は目を真っ赤にさせていた。


「京護が、別れようっ…て」


そう言うとあたしにぎゅっと
強く強く抱き付いた。

あたしは強く強く
抱き締め返す。


なんで昨日まであんなに仲よかったのに
相坂くんが急に言ったのか。

あたしはわからなかった。



……アイツはやめとけ



ドクン。

あたしの心に鉛が落ちた。



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