愛と銃と。
「あげはあぁ!!」
雅が女子の中から這い出てきた。
その時ふと横を見ると
彼はもういなかった。
「転入生、めちゃかっこよかったあ!」
さっきのお節介野郎の言葉を思い出し、
アイツの言葉を信じた訳ではないが
心臓がどくんと重く揺れた。
「まさか、恋とか…」
あたしは恐る恐る雅に問う。
「一目惚れなんてあたしに限ってあり得ないから」
雅は笑い飛ばして言った。
すごくほっとしてしまった。
お節介野郎が変なこと言うから…!!
「まあ、外見だけよくてもね」
雅が言った。
それなら内面を見たときに
本当にやばかったらわかるはずだ。
安心安心。