愛と銃と。


そしてあたしは思う。

あたしの颯のこの傷も…
いつかは恋で癒せるのかな、と。

まだ颯のことが好きだから
そういう気にはなれないけど。

きっといつか新しい人が。


「またいる」

「それはこっちの台詞」


あたしの隣に立っていたのは
あのお節介野郎だった。

雅に着いていくとあたしはだいたい
こいつと廊下で話すことになる。


嫌じゃない。

だけど颯以外の男子には
全く免疫がないため、
つい冷たく当たってしまう。

お節介野郎、まだ心配
してくれてるのかな?
…なーんて。

絶対あり得ないし。


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