愛と銃と。


あたしの家は
あたしとお母さんの2人暮らし。

お父さんもいるけど、
海外へ単身赴任中。


そのためと言えばいいのか
普通の家庭より少し裕福に思う。

でも小さい頃はずっと
この広い部屋に独りぼっちだった。

両親は仕事ばかりで。

子供なりに小さい時から
あたしは理解していた。


「いってきまーす」


あたしは朝食を食べ終え、家を出た。


「気をつけなさいよ」


お母さんのいつもの声が
あたしの背を送り出した。


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