愛と銃と。
「ぬあっ!?」
家を出てあたしの口を
とっさに突いて出たのは
予想外の自分の声だった。
だって、だって、だって…!!
「ストーカーですか?」
「んな訳ねぇだろ。ここ、俺の通り道なの」
こいつの名前を
お節介野郎からストーカー野郎に
改名してやろうか。
とあたしの頭を悩ませた。
まさかあのお節介野郎が
丁度あたしの家の前を通っているとは…。
いつも颯と登校していたから
例え合っていたとしても
気づいていなかったのだろう。
よく考えたらあたしが颯と
別れた次の日あたしは彼と
駅でぶつかったっけ。
彼も早く学校に行く人なのか。
と、勝手にひとりで納得する。