愛と銃と。
「駅と前と学校の前であたしが泣いてた時、は、はは、陽翔が声かけてくれたのに…」
あたしは俯く。
「嫌な態度…とっちゃって……」
「ああ、アレか」
陽翔は思い出したようだ。
「俺、気にしてねぇから」
陽翔はニカッとあの
狡い笑みを浮かべた。
カッコいいとも思うし、
可愛いとさえも思ってしまうから。
「それにごめん、あげは」
「何でアンタ…じゃなくて、陽翔が謝んのよ!?」
「俺さあ…最低だと思うけど、嬉しかったんだ。あげはが彼氏と別れてくれて」
「!?」
あたしが俯かせていた顔を上げると
真剣で真っ直ぐな目をした陽翔がいた。