愛と銃と。


「待っててなんて1回も言った覚えないんだけど?」


あたしはつい
冷たく吐き捨ててしまう。

今日は陽翔の誕生日なのに。

確かに、あたしには関係ない。


でも、…心が痛んだ。

自分って最低だ。


「あげはの今日の放課後の時間、俺にくれない?」


あたしは驚いた。

きっとこのときのあたしの顔は
ものすごくマヌケだっただろう。


「お前どうせ暇だろ?」


し、失礼な…!?


「ここ最近お前真っ直ぐ家に帰んだもん」


「何でそこまで知ってんのよ」と
言い返そうとしたが止めた。

まさかあたしのことを
ずっと見てた、の?

あり得ない!!

あたしの頭はもう
グシャグシャになり


「くれてやるわよ!!」
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