愛と銃と。


授業中。

いつものことだけど
いつも以上に頭に入ってこなかった。


そんな時、後ろから
トントンと肩をつつかれた。


「雅からだよ」


そう言われたので
右斜め後ろの後ろの雅に目を向ける。

すると雅はヒラヒラと
微笑みながらあたしに手を振った。

女ながら可愛いと思ってしまう。

あたしは先生にバレないように
手紙を読む。


『あげは、陽翔くんのこと好きでしょ?』

「ぶッ…!?」


驚きのあまり声が飛び出た。


「有能さん、どうしましたか?」

「…いえ、すみません」


クラス中は笑いに満ちた。

どういうことか
雅も一緒になり笑っている。


ああ、もうっ!

好きなんかじゃないんだから!!
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