愛と銃と。


次にあたし達は
ゲームセンターへ向かい
プリクラを撮った。


「何コレー!颯のどや顔ー!あっはは!!」


あたしは出てきたプリクラを見て
お腹をかかえて爆笑した。


「んだよ。俺、めちゃ写真写りいいじゃんよ」


「ぷっ…」


「笑うなよ!」


止まらないあたしの笑いに
颯は恥ずかしそうにしながら
拗ねたような顔をした。


「ごめんごめん」


あたしは笑いを
堪えながらも軽く謝る。


「ほら、電車来るからもう行くぞ!」

「えっ、ちょっと待ってよ!」


走り出した颯の背中を
あたしは周りなんて見えずに
ただただ子供のように
夢中になって追いかけた。


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