愛と銃と。


その日の授業は普通に終わり
ついに放課後となってしまった。

何であたしが緊張しているのか。


今日、陽翔が放課後教室に
迎えに来てくれると言った
と雅に報告すると彼女は
またもやニヤニヤして帰った。

別に、そういうんじゃないのに。


クラスのみんなが別れを告げ
教室を出て行く。

そして次第に人は少なくなり
とうとうあたし一人となる。


あたしは鞄から
いちご牛乳を取り出した。


こうして見ると
なんだか物足りない気がする。

なんて言うか…
誕生日にプレゼントするような
ものではないような。


考えた結果、あたしは
付箋とペンを取り出した。

『誕生日おめでとう』と
付箋に書いていちご牛乳に張り付ける。

よし!
プレゼントに見える!(字的に)


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