愛と銃と。
「腐れ」
「ごめんごめん」
陽翔は軽く謝る。
すっごい腹立つけど。
今日だけは陽翔の誕生日、だから。
「コレ、全部飲まなきゃ許さないんだから」
あたしはそう言って
いちご牛乳を陽翔に押しつける。
あたしはなんだか恥ずかしくなり
顔を俯かせた。
「了解」
すると、いつもとは違う
落ち着いた低い声で彼が言った。
彼の声とは逆にあたしの心臓は
落ち着くことを許さなかった。
どうして、こんなの。
こんなヤツなんかに…。
「そろそろ帰るか」
そう言って陽翔は立ち上がる。
「そう、ね」