愛と銃と。


この気持ちは恋愛感情なんて
馬鹿げたものではない。

そう言い聞かすために。


「俺さあ、あげはに出会う前、高校生に成りたての頃元カノに振られてんの」


ははっと陽翔は軽く笑う。

陽翔の唐突な話に
あたしは驚きを隠せなかった。

驚きのあまり声も出なかった。


なぜあたしにそんなことを
いきなり話したりするのか。


「1年近くつきあってたのに、いきなり。他の男とできてたって噂で聞いた」


なんだか少し、あたしと似てる。

そんな気さえした。


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