愛と銃と。


もうあたしは颯のことで泣かない。

同時にそう強く決心した。


「なあ、あげは。好きな飲み物は?」

「…ミルクティー」

「え、フツー!?」

「な、何よ」


陽翔は唐突に話しかけると
あたしの返答に失礼なリアクションをした。


普通じゃない飲み物って何だよ。

心の中で軽く突っ込む。


「なんかさ、カレーとか言うかと思った」

「カレーは食べ物だ、ばか。飲ませるな、あほ」


失敬だな、ほんっとに…!


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