愛と銃と。


だけど陽翔の目が
「早く飲め」と急かすように見え
あたしは仕様なく一口、
喉へと通した。


「7月28日。空いてるか?」


陽翔はまた唐突に
話題を持ち出した。


どうやらこいつは
話の前振りというものを
知らないらしく…。

切り出す話はいつも唐突だ。


「空いてないって言ったら?」

「断る」


あたしは呆れた表情をした。


「つーか、ミルクティー飲んだだろ?だから絶対な?」

「…っ」


そのためのミルクティーか!

と、あたしは納得する。


何だかしてやられた気分で
妙に腹立たしく感じる。


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