愛と銃と。
本当なら颯と…。
と考えて、途中で止めた。
「マジで!?」
陽翔は子供のように
目を輝かせて喜んでくれた。
そこまでされるとなんだか
こっちまで嬉しくな…
らない、ならない!!
あたしは仕方なく行くだけ。
本当は行きたくないけど
陽翔がどうしてもって言うから
あたしが一緒に行ってあげる。
どうせあたしがいなかったら
独りで屋台回るんでしょ?
それがただかわいそうだから。
そう。
本当にそれだけの理由だから。
あたしは必死に
自分に言い聞かせた。