愛と銃と。


本当なら颯と…。

と考えて、途中で止めた。


「マジで!?」


陽翔は子供のように
目を輝かせて喜んでくれた。

そこまでされるとなんだか
こっちまで嬉しくな…
らない、ならない!!


あたしは仕方なく行くだけ。

本当は行きたくないけど
陽翔がどうしてもって言うから
あたしが一緒に行ってあげる。

どうせあたしがいなかったら
独りで屋台回るんでしょ?

それがただかわいそうだから。


そう。

本当にそれだけの理由だから。


あたしは必死に
自分に言い聞かせた。


< 73 / 179 >

この作品をシェア

pagetop