愛と銃と。
「お祭りに行くことになりました!!いぇーいっ」
「え、マジで!?やったじゃん!!」
雅は得意気にブイサインを作り
あたしにドヤ顔を見せてきた。
「珍しく電話かかってきて、『一緒に行かねぇか?』って」
今度の雅は今にも
溶けそうな顔をして言う。
「あたし、頑張るっ!」
「ん、頑張れっ!」
そしてあたし達は笑い合った。
茜色に染まる空だけが
あたし達を見つめる。
「そういえばあげは、陽翔くんとメールしてんの?」
「メール?メアドも知らないのに?」
「え、嘘!!あんなに仲良いのにメアド知らないって…アンタ達平成の子?」
確実に昭和の子ではないだろう。