愛と銃と。


「うぃいー…」


夏休みに入り早一週間。

あたしは一人、自室にて
ベッドに体を預ける。

冷房が効いている為
外と違って天国のようだ。


今日もお母さんは仕事なので
あたしは家にひとり。

気楽だが、やることもなく暇。



な訳ではない。

ぜんっぜん暇じゃない。


明日はなんとお祭りの日。

だが結局陽翔とは会っていないため
連絡どころか、まず
連絡先を知らずにこうしている。



一応、浴衣は用意してある。

あたしの部屋の隅にかかっている
黒の生地に青とピンクの花が咲いている浴衣。

何か…
自分が張り切ってるみたいで
気に食わない。


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