愛と銃と。


「陽翔、はい」

「お、サンキュー」


部屋に入るとあたしは
陽翔にジュースを手渡す。


よく見ると…
ほんとにカッコいい。

誰もが認めるよ。


「何?俺の顔に何か書いた訳?」

「ばか。いつ書く時間があったと思う?」

「冗談だって」


陽翔はケラケラと笑って言う。

こいつはどうも
普通のことを言えないようだ。

普通なら
「何かついてるか?」
とかなのに…。


カッコいい。

ああ、前言撤回。


カッコいいけどアホだ。


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