愛と銃と。
「明日、忘れてねぇよな?」
「忘れたかったけど無理だった」
あたしはつい
可愛くないことを言ってしまう。
ほんとはこんな風に
言うつもりはないのに…。
だけど陽翔はそれを
わかっているのかクスリと笑う。
あたしはただ、膨れっ面。
「じゃあ、6時に迎えに来るから。家で待ってろな?」
「え、それは悪いっ…!」
「明日だけ俺の彼女っつーことで。拒否権はなしだからな」
ドキン。
心臓が一瞬にして跳ねた。
イタズラな笑みを浮かべる彼に
どうしようもなく胸が締め付けられる。