愛と銃と。
だって…
考えれば考えるほど…
颯じゃなくて彼奴の顔が浮かぶ。
彼奴のことは別に
好きなわけじゃないけど
もう、引き戻せない気がする。
ただ、そんな適当な感覚。
「颯。彼女いるでしょ?」
「え、何で…」
「知ってるよ、あたしは。確か…そろそろ4ヶ月ぐらい経つんじゃない?」
冷静な口ぶりのあたしとは対照的に
颯は顔を真っ青にした。
バレてないとでも思ってたのか。
当たり前、か。
あたしの腹に溜まった怒りは
止まりそうもない。
「あたしとつき合ってたときも隠れて会ったりしてたんでしょ?」
「それは…」
「それなのにやり直そう?もうあたしは颯に裏切られるのが、一番怖いの…っ!!」
勢いに任せて言葉を放った。
そしたら自然と涙が出た。