犬愛
「立てるか?」
「・・たてない・・」
「はぁ・・」
岡崎君から漏れるため息・・
めんどくさいよね。
言いだけ泣いて、泣いたらよだれ出して寝て、腰抜けて歩けなくなって。
迷惑ばっかかけてる。
だから・・
岡崎君ははるのことが嫌いなんだ。
やっと分かった。
これ以上岡崎君に迷惑かけられないじゃん。
「ごめん。さき帰って良いよ。」
「あぁ。そうするわ。」
教室から出る岡崎君・・
「怖い・・怖いよぉ。」
教室はもう明るくてさっきよりも雨はやんで、雷もたまぁーにしかなってないけど。
怖くてしょうがないよ。