犬愛

岡崎君がそばにいてくれただけで。
寝ちゃうぐらい安心してたんだ。
岡崎君といたときは、怖くなかったから。

「・・ぐすん・・」

もー無理だよ。

こんなところに居たくない。
早くおうちに帰りたいよ。

でも・・
立てないから。
はるは1人だずぅぅとここにいないといけないのかな。

「ほーら。1人でいるとお前泣いちゃうだろ?」

「岡崎君??」

「泣いてる女1人を残して帰るほど俺の心は狭くねーから。乗れよ。」

はるの前にあるのは、おっきくて広い背中。

「ありがとぉ。」

「うわっ。お前重てーな。」

「うるさいっ!」
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