犬愛

“ブルブルー”

ポケットに入れていたケータイが震える。


≪夏樹!至急図書室に!涼介≫

なんだよ。
涼介か。
涼介は、中学んころからのダチ。
いい奴なんだけどプレイボーイで女の評判は良くない奴。
同じクラスなんだから話してこれば良いのに。
めんどくせぇ。


図書室に着くと、涼介は本を読んでいた。

「なんだよ。急に呼び出しやがって。」

「いや。別に・・ちょっと相談。」

また「相談」か。

こいつの相談は女についてばっか。
俺が女の事知ってるってわけじゃないのになぜか俺に聞いてくる。
まぁ頼りにされてるだけ良いんだけど。

「あんさ~。好きな子できちゃった。」

「へぇ~誰??」

「夏樹の隣の席の子♪かわいいし明るいしさいこー!!」

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