秘め事
*****


「んっ……」



いつの間にか寝てしまったみたいで、ドアによっかかり座ったままの状態で目を覚ました。


もう…お昼。


恐る恐る部屋を出ると、人がいる気配はなかった。


玄関に行くと蓮のローファーがなかった。



「よかった…学校行ってるんだ」



会いたくなかったけど、会いたかった。


最近は矛盾ばかりで、自分でもなにがしたいのかよく分からない。


ケータイ…充電しよう。


実家まで荷物も取りに行かないといけない。



「ッッッ!?」



ケータイを充電すると、聖也からの着信で埋まっていた。


メールも何通か送ってくれている。





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