秘め事
『飲み過ぎだよ』

「そぉんなことないもんっ」

『ククッ顔が真っ赤で目がトロンとしてる』



体がフワフワしてて気持ちがいい。


最近は酔っ払うまで飲んでなかったからか、少し弱くなった気がする。



「聖也はぁ、どぉして私なのぉ?」

『愛莉だからだよ』

「ん~よく分かんなぁい!だって色ぉんな女の人に言い寄られてるじゃなぁい」

『勝手に寄ってくるだけで、俺は愛莉以外目に入らないよ。それに、愛莉はモテるから取られないようにこう見えて毎日必死なんだよ』



聖也は私の目をまじまじと見ながら、微笑みながら話をする。


だけど目はとても真剣だった。



『愛莉、そろそろ帰ろう』

「えぇ…もう帰るのぉ!?」

『愛莉に触れたくてしょうがないんだ』

「ッッ!?////」



今の聖也の一言で、お酒で熱を帯びた私の体は更に暑さをます。


顔も更に赤くなってしまったと思う。


その証拠に目の前にいる聖也は肩を揺らして笑っている。






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